償還価格とは?
償還価格とは医療機関が特定の診療診療をした際に、それに伴った医療材料を保険請求できます。その医療材料の保険請求金額になります。だいたい2年ごとに改定されていて、基本的に償還価格は下がっていきますが、なかには一部上がる物もあります。
この償還価格の改定が医療材料の販売を主な収入源にしている製造業者や卸業者にとってはクリティカルな問題で、下の表を見てください。
製造業者 (メーカー) |
改定後にも売上を維持しないといけない為、値下げはしたくない。しかし値下げ対応しないと他社製品に変えるなどのディーラーからの圧力がある。 |
卸業者 (ディーラー) |
メーカーからは値上げ、医療機関からは他社に変えるなどの圧力がかかり、結果利益を削り医療機関に許してもらう。 |
医療機関 | 材料費を上げられたら材料費の差益が減るから、医療機関の担当者はディーラーへの交渉は強めに行う。 |
上記のような状況になり、会社をなくなく廃業せざるおえなくなるという事がおきるからです。体力のある会社しか生き残れないのでかなりクリティカルな問題と言える。
平成20年度の償還価格改定から現在の令和4年度の償還価格改定までを厚生労働省のホームページより引用し、リンクを貼っております。今の償還価格を調べたり、過去の償還価格を調べるのにご利用下さい。
和暦と西暦が分かりにくいので、初めに表を載せます。
年号、西暦表
和暦 | 西暦 |
---|---|
令和5年 | 2023年 |
令和4年 | 2022年 |
令和3年 | 2021年 |
令和2年 | 2020年 |
令和元年/平成31年 | 2019年 |
平成30年 | 2018年 |
平成29年 | 2017年 |
平成28年 | 2016年 |
平成27年 | 2015年 |
平成26年 | 2014年 |
平成25年 | 2013年 |
平成24年 | 2012年 |
平成23年 | 2011年 |
平成22年 | 2010年 |
平成21年 | 2009年 |
平成20年 | 2008年 |
償還価格
材料価格の見方
償還価格改定はだいたい2年に1回のペースで行われます。よって下記のリンクに記載の価格は次の改定までその金額のままになります。
一部例外で数ヵ月毎に償還価格が下がる経過措置という品目がございます。リンクに記載の最後のページにその品目が載っております。
経過措置品目の例
上記の画像をみてもらうと133血管内手術用カテーテル(2)末梢血管用ステントセットと書いてありますが、これはEVT用のBMSのになります。令和4年度の記載なんですが、経過措置として段階的に金額が改定されます。①②③の順に金額が下がります。
- ①令和4年4月1日から令和4年12月31日まで
- ②令和5年1月1日から令和5年3月31日まで
- ③令和5年4月1日以降
経過措置の見方は以上になります。
ここからは厚生労働省のホームページへリンクを貼ります。
令和6年6月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
令和4年4月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
令和2年4月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
令和元年10月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
平成30年4月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
平成28年4月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
平成26年4月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
平成24年4月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
平成22年4月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
平成20年4月適用の特定保険医療材料及びその材料価格
出典:「特定保険医療材料及びその材料価格(材料価格基準)の一部を改正する件」(厚生労働省)
厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/)
以上が「今の償還価格っていくら?」とか「あの年の償還価格っていくらだっけ?」を解決できる可能性がある内容になります。
下落率の比較にも使用できると思いますので是非活用してみてください。
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