EVTで使用できるデュアルルーメンカテーテルと貫通用カテーテルのスペックと使用方法と注意点を掲載します。何度も説明を聞いても、意外と忘れがちなコルセアシリーズやトルナスの使い方を再度認識するのにも役立つと思います。
デュアルルーメンカテと貫通カテの用途
DLC/デュアルルーメンカテーテルの使用用途
- 血管分岐部にワイヤーを選択する
- 血管内にワイヤーを1本追加し、バディワイヤーにする
- CTO病変にパラレルワイヤーテクニックでワイヤーを進める
貫通用カテーテルの使用用途
- ワイヤー通過後に病変を通過させる
- ワイヤー交換
- 血管遠位部でのワイヤーサポート
保険償還
2024年6月からの償還価格
狭窄部貫通用カテーテル 42,100円
血管内手術用カテーテル 狭窄部貫通用カテーテル 42,100円
(旧価格)2024年5月までの償還価格
狭窄部貫通用カテーテル 43,200円
PCI用の狭窄部貫通用カテーテルの記事は別にありますので、そちらを見てください。
製品ごとの解説
クルセードPAD
製品名:クルセードPAD
販売メーカー:カネカ
適合ワイヤー:0.014″
シャフト径dis:1.06mm/3.2Fr/0.042″
シャフト径prox:1.06mm/3.2Fr/0.042″
有効長:1400mm
Rx長:210mm
先端からOTWポートまでの距離:8mm
EVT用のガイドワイヤーの記事もありますので参考にしてください。
コルセア アルメット
製品名:コルセア アルメット
販売メーカー:朝日インテックJセールス
適合ワイヤー:0.014″
シャフト径dis:0.75mm/2.3Fr/0.030″
シャフト径prox:0.83mm/2.5Fr/0.033″
有効長:60cm/90cm/110cm/135cm/150cm
エントリープロファイル:0.50mm/1.5Fr/0.019″
使用方法:時計方向と反時計方向10回転まで回転を加えれます。時計方向に10回転加えたら一旦手を話してトルク抵抗を開放して下さい。さらに回転を加える場合は、反時計方向に10回転回転させてください。
回転は10回転以内を、時計方向と反時計方向の交互に行う事。
注意点:ポリマージャケットワイヤーと使用する場合は、アルメットのTipでポリマーを剥がしてしまう恐れがあり、スタックの原因になる為、コイルワイヤーが推奨されます。
南都抜きができないのでエクステンションワイヤーが必要
コルセア アルメット18
製品名:コルセア アルメット18
販売メーカー:朝日インテックJセールス
適合ワイヤー:0.018″
シャフト径dis:0.73mm/2.2Fr/0.029″
シャフト径prox:0.87mm/2.6Fr/0.034″
有効長:60cm/90cm/110cm/135cm
エントリープロファイル:0.54mm/1.6Fr/0.021″
使用方法:時計方向と反時計方向10回転まで回転を加えれます。時計方向に10回転加えたら一旦手を話してトルク抵抗を開放して下さい。さらに回転を加える場合は、反時計方向に10回転回転させてください。
回転は10回転以内を、時計方向と反時計方向の交互に行う事。
注意点:ポリマージャケットワイヤーと使用する場合は、アルメットのTipでポリマーを剥がしてしまう恐れがあり、スタックの原因になる為、コイルワイヤーが推奨されます。
南都抜きができないのでエクステンションワイヤーが必要
コルセアPV
製品名:コルセアPV
販売メーカー:朝日インテックJセールス
適合ワイヤー:0.014″
シャフト径dis:0.87mm/2.6Fr/0.034”
シャフト径prox:0.93mm/2.8Fr/0.037″
有効長:135cm/150cm
エントリープロファイル:0.42mm/1.3Fr/0.017″
使用方法:時計方向と反時計方向10回転まで回転を加えれます。時計方向に10回転加えたら一旦手を話してトルク抵抗を開放して下さい。さらに回転を加える場合は、反時計方向に10回転回転させてください。
回転は10回転以内を、時計方向と反時計方向の交互に行う事。
注意点:コルセア自体が抵抗を感じた場合(先端Tipが病変にトラップされた状態)に回転を加え続けると先端Tipが破損する可能性があります。
南都抜きができないのでエクステンションワイヤーが必要
トルナスPV
製品名:トルナスPV
販売メーカー:朝日インテックJセールス
適合ワイヤー:0.014″
シャフト径dis:0.68mm/2.1Fr/0.028″
シャフト径prox:1.10mm/3.3Fr/0.043″
有効長:100cm
エントリープロファイル:0.64mm/1.9Fr/0.025″
使用方法:挿入は反時計方向に20回転まで可能。20回転以内に一旦手を放して、回転トルクを解放してください。
反時計方向に20回転以内でトルク解放の繰り返しで挿入してください。
抜去方法は時計方向に20回転を上限に、20回転以内でトルク解放の繰り返しで抜去してください。
注意点:カテーテルがメッシュのような構造になっている為、圧が逃げてしまい南都抜きができないのでエクステンションワイヤーが必要
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